間質性肺炎患者における在宅医療導入時の現状と課題
a目黒ケイホームクリニック
b株式会社データシード
間質性肺炎患者の在宅医療介入時の問題点や課題を明らかにするため,訪問診療を行った52例を①急性増悪後の退院,②呼吸不全進行,③併存症による日常生活動作(actives of daily living:ADL)低下の3群に分け,後方的に検討した.③は①,②と比較して,年齢が高く,脳神経疾患を併存する割合が高かった.③の89%が介護保険を申請されていたのに対し,①,②は18%,23%と低かった.訪問診療開始後,すべての症例で申請された.通院困難になるまで介護保険が申請されない間質性肺炎患者が多く存在した.ADL低下時には通院中から申請を検討していく必要がある.
Received 11 Jul 2023 / Accepted 11 Sep 2023
安藤 克利
〒153–0061 東京都目黒区中目黒4–5–1 エースビル2階
目黒ケイホームクリニック
日呼吸誌, 13(1): 7-13, 2024