日本呼吸器学会誌：脳転移のみを繰り返し，ペムブロリズマブ併用化学療法が奏効したオカルト肺癌

Vol.12 No.5 目次

書誌情報

全文PDF（585k）

症例

脳転移のみを繰り返し，ペムブロリズマブ併用化学療法が奏効したオカルト肺癌

伊藤　光佑^＊藤井　哲哉原田　美沙水津　純輝村川　慶多上原　　翔

国立病院機構山口宇部医療センター呼吸器内科
^＊現所属：山口県済生会下関総合病院呼吸器内科

要旨

48歳女性．歩行障害，頭痛を契機に脳腫瘍と診断され，手術標本の病理診断で肺癌の脳転移と診断された．CT，PET-CTでは原発巣を同定できなかった．術後3ヶ月で脳腫瘍の再発を認め，再手術が施行されたが同様の組織診断であった．PD-L1 TPS 100％と高発現であり，シスプラチン（cisplatin）＋ペメトレキセド（pemetrexed）＋ペムブロリズマブ（pembrolizumab）併用化学療法を施行した．4コース終了後，右肺上葉の小結節を切除したが癌組織を認めなかった．脳転移巣を認め，化学療法が奏効したオカルト肺癌の報告は稀である．

キーワード

オカルト肺癌脳転移原発不明癌

Received 2 Mar 2023 ／ Accepted 13 Jun 2023
伊藤　光佑
〒755–0241　山口県宇部市東岐波685
国立病院機構山口宇部医療センター呼吸器内科
^＊現所属：山口県済生会下関総合病院呼吸器内科

日呼吸誌, 12(5): 270-274, 2023

著者名・キーワードは「Google Scholar™ 学術文献検索」の検索結果へリンクしています．

検索対象	日本呼吸器学会誌（2012年～）日本呼吸器学会雑誌（～2011年）両方とも
発行年	等しい以降以前
巻	等しい以降以前	号	等しい以降以前
タイトル		著者名
要旨		キーワード

巻号目次

書誌情報

症例

要旨

キーワード