日本呼吸器学会誌：トキソカラ症による器質化肺炎の1例

Vol.12 No.4 目次

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症例

トキソカラ症による器質化肺炎の1例

上田　隆博^a 小林　真晃^a 門谷　英昭^a 上西　　力^a 佐野　寿郎^b 松下　晴彦^a

^a和泉市立総合医療センター呼吸器内科
^b同　病理診断科

要旨

49歳男性．1ヶ月前からの咳嗽，呼吸困難，発熱を主訴に受診．両側の細菌性肺炎と診断し抗菌薬加療を行ったが再燃したため，クライオ生検を実施し器質化肺炎と診断した．末梢血好酸球数の増加があり，精査を行いトキソカラ症と判断した．アルベンダゾール（albendazole）800mg/日の内服で肺野の陰影は改善した．

キーワード

トキソカラ症器質化肺炎

Received 18 Jan 2023 ／ Accepted 24 Mar 2023
上田　隆博
〒594–0073　大阪府和泉市和気町4–5–1
和泉市立総合医療センター呼吸器内科

日呼吸誌, 12(4): 201-204, 2023

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