生物学的製剤を使用したアレルギー性気管支肺アスペルギルス症の8例
丸山 智也a 石黒 卓a 高久洋太郎a 栁田 絢子b 杉田 英章b 三宮 忠b 磯野 泰輔a 高柳 昇a
a埼玉県立循環器・呼吸器病センター呼吸器内科
b同 薬剤部
1993年4月から2022年2月までに埼玉県立循環器・呼吸器病センターで診療した症例のうち,生物学的製剤を用いて治療したアレルギー性気管支肺アスペルギルス症8例を後方視的に検討した.全例が全身ステロイドと抗真菌薬の投与歴を有したが,生物学的製剤により54.5%の頻度で画像所見が改善した.1年以上生物学的製剤を継続した3例中2例は1年以降も良好な治療効果を維持していた.
アレルギー性気管支肺真菌症 アレルギー性気管支肺アスペルギルス症 生物学的製剤 有効性 好酸球
Received 3 Dec 2022 / Accepted 7 Apr 2023
丸山 智也
〒360–0197 埼玉県熊谷市板井1696
埼玉県立循環器・呼吸器病センター呼吸器内科
日呼吸誌, 12(4): 179-185, 2023