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日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集 検索用
日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集 全文PDF

書誌情報

症例

CEA高値とリンパ節へのFDG集積を伴ったアレルギー性気管支肺真菌症の1例

川床 健司 森脇 篤史 吉田  誠 

独立行政法人国立病院機構福岡病院呼吸器内科

要旨

症例は47歳女性.発熱を主訴に受診した.胸部CTで左肺浸潤影,中枢性気管支拡張,粘液栓を認め,アレルギー性気管支肺真菌症(allergic bronchopulmonary mycosis:ABPM)が疑われた.しかし,血清CEA高値,肺門・縦隔リンパ節腫大などの所見より,肺癌を含む他疾患と鑑別が必要であった.FDG-PET/CTで同部位に集積を認めたが,気管支鏡検査では悪性所見を認めず,ABPMとしてプレドニゾロン(prednisolone)の治療を開始したところ,画像所見の改善とCEA低下を認めた.ABPMでもFDG集積を伴う肺門・縦隔リンパ節腫大やCEA高値をきたしうる.

キーワード

アレルギー性気管支肺真菌症 癌胎児性抗原 肺門・縦隔リンパ節 

Received 16 Jul 2022 / Accepted 19 Dec 2022
川床 健司
〒811–1394 福岡県福岡市南区屋形原4–39–1
独立行政法人国立病院機構福岡病院呼吸器内科

日呼吸誌, 12(2): 84-87, 2023

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