高周波スネアを用いて気管支鏡下に切除した気管支過誤腫の8例
瀧川 雄貴 佐藤 賢 光宗 翔 岩本 佳隆 工藤健一郎 藤原 慶一
独立行政法人国立病院機構岡山医療センター呼吸器内科
気管支過誤腫は稀な呼吸器良性腫瘍である.わが国において,気管支鏡下に気管支過誤腫を切除した単一施設での複数症例報告はほとんどない.2016年から2020年の5年間に気管支腫瘍に対して高周波スネアで切除し気管支過誤腫と診断した8例を経験した.5例が軟骨型であった.合併症は1例に術後に軽症肺炎を発症し,1例に切除断端の肉芽形成を認めた.切除後の気管支過誤腫の再発は認めなかった.
気管支過誤腫 硬性気管支鏡 気管支鏡下切除 高周波スネア アルゴンプラズマ凝固
Received 6 Sep 2021 / Accepted 7 Jan 2022
佐藤 賢
〒701–1192 岡山県岡山市北区田益1711–1
独立行政法人国立病院機構岡山医療センター呼吸器内科
日呼吸誌, 11(2): 113-116, 2022