インフルエンザ感染後に発症した肺炎球菌性壊死性肺炎の1例
伊藤 光佑a 松田 和樹a 末竹 諒a 宇都宮利彰b 恐田 尚幸a 亀井 治人c
a国立病院機構山口宇部医療センター呼吸器内科
b同 腫瘍内科
c同 内科
症例は基礎疾患のない32歳女性.インフルエンザAと診断され抗インフルエンザ薬で治療後,肺炎球菌性肺炎と診断されて前医に入院となった.抗菌薬を開始されたが肺炎随伴胸水を伴って増悪し,当院に転院となった.両肺の病変は広範に空洞化し,肺炎球菌性壊死性肺炎と診断した.成人の報告例は稀である.
Received 20 Apr 2021 / Accepted 26 Jul 2021
伊藤 光佑
〒755–0241 山口県宇部市東岐波685
国立病院機構山口宇部医療センター呼吸器内科
日呼吸誌, 10(5): 402-406, 2021