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日本呼吸器学会英文誌 Respiratory Investigation
日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集

書誌情報

症例

繰り返す失神を初発症状とする小細胞肺癌の1例

加藤 栄助a,b 新  健史a 藤嶋  彬a 刑部 優希a 井上 大輔a 鹿間 裕介a 

a昭和大学藤が丘病院呼吸器内科
b小牧市民病院緩和ケア科

要旨

67歳男性,咳嗽と失神を主訴に受診した前医で胸部異常陰影を指摘された.胸部造影CTで右上葉の結節影と縦隔・肺門リンパ節腫大を認め,縦隔リンパ節を生検し小細胞肺癌と診断した.Head-up tilt試験で起立性低血圧が確認されたが,その原因は各種検査で明らかにならず,失神症状と同時期に指摘された肺癌との関連を疑った.血清中に抗神経抗体が確認され,起立性低血圧の原因は傍腫瘍性神経症候群による自律神経症状と診断した.傍腫瘍性神経症候群による自律神経症状は複数症状での発症が典型的だが,起立性低血圧単独でも発症し得る.

キーワード

失神 起立性低血圧 傍腫瘍性神経症候群 自律神経ニューロパチー 小細胞肺癌 

Received 20 Oct 2020 / Accepted 21 Jan 2021
加藤 栄助
〒485–8520 愛知県小牧市常普請1–20
小牧市民病院緩和ケア科

日呼吸誌, 10(3): 268-272, 2021

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