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日本呼吸器学会英文誌 Respiratory Investigation
日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集

書誌情報

症例

進行大腸癌を合併し化学療法とクリゾチニブを併用したROS1融合遺伝子陽性非小細胞肺癌の1例

渡瀬麻友子a 加治 正憲a 栗原 桃子a 大石  崇b,d 前島 新史c 小山田吉孝a 

a国立病院機構東京医療センター呼吸器科
b同 外科
c同 臨床検査科
d丸山記念総合病院外科

要旨

症例は47歳,男性.右上葉肺腺癌cStage ⅣB,ROS1融合遺伝子陽性.診断の過程でS状結腸癌と転移性肝腫瘍が発見された.肺癌に対しクリゾチニブ(crizotinib:CRZ)を開始したところ肺病変は縮小した.一方で肝病変が増加・増大したためS状結腸癌の肝転移と臨床的に診断し,CRZ開始5ヶ月後からS状結腸癌に対する化学療法を併用した.有害事象としては各治療の既知のもの以外は認められなかった.合併した進行大腸癌に対する化学療法をCRZと併用した肺癌の報告はなく,貴重な症例と思われるため報告する.

キーワード

重複癌 ROS1融合遺伝子陽性非小細胞肺癌 大腸癌 クリゾチニブ 

Received 14 Oct 2020 / Accepted 21 Dec 2020
小山田 吉孝
〒152–0021 東京都目黒区東が丘2–5–1
国立病院機構東京医療センター呼吸器科

日呼吸誌, 10(2): 134-138, 2021

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