経気管支鏡的に診断・切除し得た気管支内軟骨性過誤腫の1例
金田 桂a 貝田 勇介a 加藤 真人a 鈴木清一郎a 中村 隆一a 須田 隆文b
aJA静岡厚生連遠州病院内科
b浜松医科大学第二内科
42歳男性.入院10日前に発熱,咳嗽を認め,近医で抗菌薬を処方された.入院1週間前に症状が悪化し,胸部単純X線検査で左下肺野に浸潤影を指摘され当科紹介入院となった.胸部CTで左主気管支に18mm大の腫瘤性病変を認め,これにより左上葉支の狭窄と左下葉の閉塞性肺炎をきたしていた.抗菌薬投与により肺炎は軽快したが,CT再検にて左主気管支に腫瘤が残存していた.気管支鏡下生検を施行し軟骨性過誤腫の診断を得た.また,高周波スネアにより経気管支鏡的に切除し得た.
Received 18 Mar 2020 / Accepted 11 May 2020
金田 桂
〒430–0929 静岡県浜松市中区中央1–1–1
JA静岡厚生連遠州病院内科
日呼吸誌, 9(4): 262-265, 2020