気管支肺胞洗浄液中の好酸球増多を伴った職業性過敏性肺炎と考えられた1例
尾下 豪人 伊藤 徳明 妹尾 美里 山本祐太郎 川﨑 広平 奥崎 健
三原市医師会病院内科
症例は39歳の男性.自動車部品製造業に転職後,胸背部痛,発熱,咳嗽の軽快と再燃を繰り返した.当初は胸膜炎と診断されたが,仕事復帰直後の症状再燃から,過敏性肺炎が疑われた.気管支肺胞洗浄液ではリンパ球増多(43%)とともに好酸球増多(35%)を認めた.職場への環境誘発試験が陽性であったため,職業性過敏性肺炎と診断したが,急性好酸球性肺炎の臨床的特徴も併せ持った症例と考えられた.
職業性過敏性肺炎 急性好酸球性肺炎 気管支肺胞洗浄液 イソシアネート
Received 14 Mar 2019 / Accepted 17 May 2019
尾下 豪人
〒723–0051 広島県三原市宮浦1–15–1
三原市医師会病院内科
日呼吸誌, 8(5): 336-339, 2019