リツキシマブを含む集学的治療で救命したclinically amyopathic dermatomyositis合併間質性肺炎の1例
原 哲a 島田 裕之a 山内 秀太a 神 靖人a 馬嶋 秀考b 今瀬 玲菜c
a平塚共済病院呼吸器内科
b東京医科歯科大学呼吸器内科
c横浜市立みなと赤十字病院呼吸器内科
症例は61歳女性.ヘリオトロープ疹,ゴットロン徴候,CTで胸膜直下に斑状の浸潤影を認め,筋炎症状を認めず,抗MDA5抗体陽性であり,clinically amyopathic dermatomyositis(CADM)合併間質性肺炎と診断した.ステロイドパルス療法,シクロスポリン,intravenous cyclophosphamide療法を施行したが改善なく,第5病日,第9病日にpolymyxin B direct hemoperfusionを施行したが再増悪した.第14病日よりリツキシマブを導入し病勢をコントロールできた.CADM合併間質性肺炎は予後不良であることが知られているが,集学的治療で救命した.
間質性肺炎 Clinically amyopathic dermatomyositis (CADM) 抗MDA5抗体 Polymyxin B direct hemoperfusion (PMX-DHP) リツキシマブ
Received 20 Dec 2018 / Accepted 15 Apr 2019
原 哲
〒254–8502 神奈川県平塚市追分9–11
平塚共済病院呼吸器内科
日呼吸誌, 8(4): 259-263, 2019