維持透析中に急性増悪をきたしたステロイド治療抵抗性関節リウマチ関連間質性肺疾患の1例
川﨑 貴裕* 福井 潤 小中 八郎 藤本 潤 小林久美子 藤原 弘士
大阪急性期・総合医療センター免疫リウマチ科
*現所属:大阪大学大学院医学系研究科呼吸器・免疫内科学
症例は47歳女性.維持血液透析(HD)中に関節リウマチ関連間質性肺疾患(RA-ILD)の急性増悪をきたした.高用量のステロイドでは改善しなかったが,シクロスポリン(cyclosporine A:CsA)および低用量のシクロホスファミド(cyclophosphamide)静注療法(IVCY)の追加にて改善した.HD中であっても,RA-ILD増悪時にCsAやIVCYの投与も考慮されうることを示唆する症例として報告する.
関節リウマチ関連間質性肺疾患 血液透析 シクロホスファミド シクロスポリン
Received 8 May 2018 / Accepted 16 Oct 2018
川﨑 貴裕
〒558–8558 大阪府大阪市住吉区万代東3–1–56
大阪急性期・総合医療センター免疫リウマチ科
日呼吸誌, 8(1): 62-66, 2019