生来健康な男性に発症し,改善と再増悪を繰り返したAFOPと考えられた1例
中西 徳彦a 大朏 祐治b 佐伯 和彦a 中村 純也a 塩尻 正明a 近藤 晴香a
a愛媛県立中央病院呼吸器内科
b松山市民病院病理診断科
症例は43歳男性.咳嗽,発熱,労作時息切れのため愛媛県立中央病院を受診した.胸部HRCTでは両側肺の広範な浸潤影を認め,TBLBの所見はacute fibrinous and organizing pneumonia(AFOP)の部分像に合致すると考えられた.ステロイド治療にて自覚症状,胸部陰影ともに改善したが,ステロイド漸減に伴い2回再増悪を生じた.AFOPは通常のorganizing pneumonia(OP)より予後が悪く,特に繰り返す症例については十分な注意を要する.
Received 25 Aug 2017 / Accepted 7 May 2018
中西 徳彦
〒790–0024 愛媛県松山市春日町83
愛媛県立中央病院呼吸器内科
日呼吸誌, 7(4): 245-249, 2018