CTで発見されたmultiple minute pulmonary meningothelial-like nodulesの1例
国立病院機構水戸医療センター呼吸器科
症例は77歳,女性.CTで両肺野にびまん性に2~3 mm大の結節を多数認めた.胸腔鏡下肺生検を施行し,病理組織での結節の形態は髄膜腫に類似しており,免疫染色の結果とあわせてmultiple minute pulmonary meningothelial-like nodules(MMPMN)と診断した.MMPMNは近年ではCT所見を契機に発見されるようになってきており,肺に多発する小結節影を認めた際には本疾患を鑑別疾患の一つとして考慮する必要があると考えられた.
Received 3 Jul 2014 / Accepted 27 Oct 2014
連絡先:箭内 英俊
〒311-3192 茨城県東茨城郡茨城町桜の郷280
国立病院機構水戸医療センター呼吸器科
日呼吸誌, 4(2): 162-165, 2015