
Topics 3 呼吸器疾患と動物モデル
大阪大学大学院医学系研究科呼吸器・免疫アレルギー内科
種々の遺伝的素因に環境要因が加わることで発症する,多くの慢性疾患の病態解明には,適切な疾患モデル動物の開発が必須である.多くの呼吸器疾患においてモデル動物が開発されているものの,ヒトに類似したモデル動物の実現は困難で,解析方法も限られているのが現状である.本稿では,慢性閉塞性肺疾患(COPD)のモデル動物開発の現状,イメージングを中心とした解析方法の進歩,今後の課題について概説する.
連絡先:武田 吉人
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大阪大学大学院医学系研究科呼吸器・免疫アレルギー内科
日呼吸誌, 3(5): 630-635, 2014