陰嚢内腫瘤を伴ったサルコイドーシスの1例
山口 絵美a,b 一安 秀範a 永野 潤二b 岸 裕人b 岩越 一c 福田浩一郎b
a熊本大学医学部附属病院呼吸器内科
b熊本市民病院呼吸器内科
c同 感染症内科
症例は32歳,男性.右陰嚢の無痛性腫瘤を主訴に熊本市民病院泌尿器科紹介となり,精巣腫瘍を疑われ右高位精巣摘除術を施行された.組織学的に類上皮細胞肉芽腫を認め,サルコイドーシス(サ症)が疑われ呼吸器内科紹介となった.胸部CTでは,両側肺門・縦隔リンパ節腫大と肺内結節,気管支血管束の肥厚を認め,気管支鏡検査では,両側気管支粘膜に多数の結節を観察した.気管支,肺病変においても肉芽腫性病変を証明し,サ症と診断した.陰嚢内病変を伴うサ症はまれで,特に若年男性では悪性腫瘍との鑑別が重要なため,貴重な症例と考え報告する.
Received 3 Jan 2014 / Accepted 6 Mar 2014
連絡先:山口 絵美
〒860-8556 熊本市中央区本荘1-1-1
熊本大学医学部附属病院呼吸器内科
日呼吸誌, 3(4): 585-589, 2014