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書誌情報

特集 肺高血圧症の展開2014

Topics 3 肺高血圧症の成因をめぐって

坂尾誠一郎 

千葉大学医学部附属病院呼吸器内科

要旨

1980年代,肺動脈性肺高血圧症(PAH)が原発性肺高血圧症(PPH)とされていた時代,同患者の5年生存率は約30%であった.しかしプロスタサイクリン,エンドセリン受容体拮抗薬,ホスホジエステラーゼ5阻害薬など現行の血管拡張薬承認後,PAHの5年生存率は65%に改善した.しかしいまだ不幸な転帰をたどる患者も存在し,さらなる生存率改善をもたらす新規治療薬開発へ向けた詳細な病態解明が望まれる.本稿ではまずPAHの病態について解説し,さらに病期別病態変化にも着目し,病態病期に応じた治療戦略について解説したい.

キーワード

肺動脈性肺高血圧症 内膜肥厚 中膜肥厚 血管攣縮 細胞増殖 

連絡先:坂尾 誠一郎
〒260-8670 千葉市中央区亥鼻1-8-1
千葉大学医学部附属病院呼吸器内科

日呼吸誌, 3(4): 478-485, 2014

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