
慢性閉塞性肺疾患(COPD)におけるCT画像と呼吸機能の相関関係の検討
石井 聡a 杉山 温人a 切替 照雄b 正木 晴奈a 仲 剛a 飯倉 元保a 竹田雄一郎a 放生 雅章a
a国立国際医療研究センター病院呼吸器内科
b国立国際医療研究センター研究所感染症制御研究部
慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)の評価においては呼吸機能検査が主であるが,胸部CTでの低吸収領域の評価も予後との相関を示すことが報告されている.定量的に測定できる方法として国立国際医療研究センター病院では自動解析ソフトLung Vision®を導入した.胸部CTにおいて低吸収領域を黄色に可視化し点数にて評価できる.45名について胸部CT・呼吸機能検査を施行し評価し,相関があるかを検討した.Lung Vision点数は1秒率・1秒量などと有意な相関を認めた(p<0.01).
Received 4 Sep 2013 / Accepted 19 Nov 2013
連絡先:石井 聡
〒162-8655 東京都新宿区戸山1-21-1
国立国際医療研究センター病院呼吸器内科
日呼吸誌, 3(2): 221-226, 2014