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日本呼吸器学会英文誌 Respiratory Investigation
日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集

書誌情報

原著

抗酸菌性肉芽腫症例におけるFDG-PETによるSUVmaxの検討

村上 修司a 斉藤 春洋a 杉浦真貴子a 近藤 哲郎a 尾下 文浩a 伊藤 宏之a 中山 治彦a 横瀬 智之b 亀田 陽一b 山田 耕三a 

a神奈川県立がんセンター呼吸器科
b同 病理診断科

要旨

神奈川県立がんセンターにおいて2006年4月~2012年9月に,外科的に切除され抗酸菌性肉芽腫と診断された14症例について,術前の胸部CT画像所見およびFDG-PETによるSUVmaxの検討を行った.原因菌は14症例中8例(57.1%)で核酸増幅法検査(PCR)により同定され,Mycobacterium tuberculosisが1例,Mycobacterium aviumが7例であった.SUVmaxの平均値は,2.93(0~6.23)であり,9例(64.3%)がPET陽性(SUVmax 2.5以上)であった.腫瘍径の検討では,2 cm未満でPET陽性が2例(33.3%),2 cm以上ではPET陽性が7例(87.5%)で2 cm以上での陽性率が高い傾向にある(p=0.091).また,経過を追うことのできた症例のうち,PET陽性の3例の腫瘤倍加時間は200日未満であった.抗酸菌性肉芽腫はしばしばSUVmax陽性を示し,経過観察においても肺癌と同等の腫瘍倍加時間が認められる症例があることに留意する必要がある.

キーワード

抗酸菌性肉芽腫 FDG-PET SUVmax 

Received 12 Feb 2013 / Accepted 22 Oct 2013
連絡先:村上 修司
〒241-8515 神奈川県横浜市旭区中尾2-3-2
神奈川県立がんセンター呼吸器科

日呼吸誌, 3(2): 201-206, 2014

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