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日本呼吸器学会英文誌 Respiratory Investigation
日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集

書誌情報

症例

化学療法後に腫瘍崩壊症候群を発症しラスブリカーゼ投与により改善した肺大細胞神経内分泌癌の1例

鈴木 洋平 佐藤  匡 髙木  陽 藤本 雄一 十合 晋作 髙橋 和久 

順天堂大学大学院医学研究科呼吸器内科学

要旨

症例は70歳,男性.左上葉肺癌で手術を受け,肺大細胞神経内分泌癌と診断された.術後補助化学療法を施行されるも,肝転移の出現により再発と判断された.一次治療としてシスプラチン,イリノテカン併用療法を4コース施行されたが,肝転移巣の増大,肝門部リンパ節腫大が認められprogressive diseaseと判断された.このため二次治療としてアムルビシンを投与された.アムルビシンの投与5日後に,血清尿酸,カリウム,クレアチニン値が上昇し,腫瘍崩壊症候群を強く疑った.腎機能低下に急激な尿酸値上昇を伴っていたため,補液に加え,ラスブリカーゼが投与された.投与3日目に腎機能は改善し,尿酸値も低下した.肺大細胞神経内分泌癌での腫瘍崩壊症候群に対し,ラスブリカーゼ投与で速やかに治療できた症例を経験したので報告する.

キーワード

肺大細胞神経内分泌癌 尿酸 腫瘍崩壊症候群 ラスブリカーゼ アロプリノール 

Received 12 Feb 2013 / Accepted 16 Jul 2013
連絡先:鈴木 洋平
〒113-8421 東京都文京区本郷2-1-1
順天堂大学大学院医学研究科呼吸器内科学

日呼吸誌, 2(6): 746-750, 2013

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