Topics 6 肺Langerhans細胞組織球症―画像の多様性―
a神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科
b埼玉医科大学国際医療センター画像診断科
肺Langerhans細胞組織球症(PLCH)は,病期により多彩な画像所見が得られるが,典型画像は上中肺優位の小葉中心性分布をとる粒状・結節性陰影と嚢胞性陰影である.喫煙関連間質性肺炎として位置づけられており,各所見は禁煙で改善傾向になる.時に,嚢胞性陰影は癒合しながら不整型の嚢胞性陰影を形成していく.まれな画像所見としては,consolidation,胸水,単発性結節の報告がある.
肺Langerhans細胞組織球症 嚢胞 結節 高分解能CT
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神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器内科
日呼吸誌, 2(5): 527-535, 2013