Topics 4 粟粒結核―多彩な画像と臨床像―
国立病院機構東京病院呼吸器センター
予後不良な疾患,粟粒結核の予後を改善するには,早期のX線学的診断が重要である.特徴的なX線所見は,両側肺にびまん性に広がる無数の粟粒影である.高分解能CT(HRCT)は個々の病変の詳細な評価ができ,より有用である.基本所見はランダムに分布する径3 mmまでの微小結節である.ほかに,下肺野よりも上肺野の方で粒が大きい傾向があること,下肺野にすりガラス影や小葉間隔壁の肥厚がみられること,リンパ節腫大,胸水貯留等の所見がある.まれに,上肺野優位に大きな結節や多数の嚢胞形成をみることもある.成人呼吸促拍症候群(ARDS)や肺水腫をきたした場合は,高濃度の浸潤影が粟粒影を覆い隠すため,X線診断は困難となりやすい.
粟粒結核 血行性散布 高分解能CT ランダム分布 成人呼吸促拍症候群
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国立病院機構東京病院呼吸器センター
日呼吸誌, 2(5): 513-520, 2013