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日本呼吸器学会英文誌 Respiratory Investigation
日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集

書誌情報

症例

局所麻酔下胸腔鏡にて診断に至ったMALTリンパ腫の1例

石井  聡 市川 晶博 平野  聡 竹田雄一郎 小林 信之 杉山 温人 

国立国際医療研究センター病院呼吸器内科

要旨

症例は84歳,男性.労作時呼吸困難を主訴に来院.胸部X線写真にて右胸水貯留を認めた.胸部CTでは右胸水貯留を認め,前縦隔に結節影,右心横隔膜角に40×30 mm大の腫瘤影を認めた.両病変は18F-fluorodeoxyglucose-positron emission tomography(FDG-PET)で最大standard uptake value(SUVmax)8~10の取り込みを認めた.原因精査目的に,局所麻酔下胸腔鏡を施行した.心横隔膜角に,表面が微細な血管で覆われた腫瘍を認め,腫瘍外縁には脂肪組織を認めた.腫瘍の生検を試みたが組織がかたく,従来の生検鉗子では組織を採取することができなかった.そのため,マーベルガーバイオプシー鉗子を用いて生検を行い,組織を採取した.病理所見では小型の異型リンパ球がびまん性に増殖しており,免疫染色にてCD20陽性などから,節外性濾胞辺縁帯粘膜関連リンパ組織型リンパ腫(MALTリンパ腫)と診断した.従来の生検鉗子では生検困難な症例もあり,生検方法に関しても今後検討が必要である.

キーワード

局所麻酔下胸腔鏡 MALTリンパ腫 マーベルガーバイオプシー鉗子 

Received 16 Jan 2012 / Accepted 15 Nov 2012
連絡先:石井 聡
〒162-8655 東京都新宿区戸山1-21-1
国立国際医療研究センター病院呼吸器内科

日呼吸誌, 2(3): 193-198, 2013

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