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日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集 全文PDF

書誌情報

症例

難治性気胸を繰り返したHermansky-Pudlak syndromeの1例

切士 紗織 出雲 雄大 長岡 深雪 多賀谷悦子 玉置  淳 永井 厚志 

東京女子医科大学第一内科

要旨

症例は59歳,男性.小児期より出血傾向と白皮症があり55歳時に間質性肺炎を指摘され東京女子医科大学病院呼吸器内科を紹介受診.57歳時よりステロイドによる治療を開始,その後4回気胸による入退院を繰り返し,第5回入院時に出血傾向,白皮症および肺病変からHermansky-Pudlak syndrome(HPS)と診断した.HPSは眼皮膚色素脱出症,血小板二次凝集抑制に起因する出血傾向,網内系細胞へのセロイド様リポフスチンの沈着を3徴とする症候群で,本邦ではこれまで約100例の報告がある.気胸を繰り返した症例は2例しか報告がなく,貴重な症例と考えられた.

キーワード

Hermansky-Pudlak syndrome 難治性気胸 白皮症 血小板二次凝集異常 

Received 21 Jun 2011 / Accepted 26 Sep 2011
連絡先:切士 紗織
〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1
東京女子医科大学第一内科

日呼吸誌, 1(2): 146-150, 2012

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