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日本呼吸器学会英文誌 Respiratory Investigation
日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集

書誌情報

症例

環境調査と誘発試験が有用であった夏型過敏性肺炎の1例

高山 幸二a 倉持 仁a 稲瀬 直彦b 

a医療法人英心会倉持病院内科
b東京医科歯科大学呼吸器内科

要旨

症例は59歳,男性.2008年8月より発熱,労作時呼吸困難が出現した.画像所見,気管支肺胞洗浄液所見,経気管支肺生検から急性過敏性肺炎と診断された.当初血清抗トリコスポロン抗体は陰性であり,隣家が酪農家のため農夫肺が疑われた.ステロイド薬により改善したが,漸減に伴い再燃し当院に入院した.環境調査から塗装工肺,農夫肺,鳥関連過敏性肺炎に加え夏型過敏性肺炎の可能性が否定できなかった.当院入院時の血清と気管支肺胞洗浄液の抗トリコスポロン抗体が陽性と判明し,自宅での環境誘発試験陽性より夏型過敏性肺炎と診断した.環境調査と厳密な誘発試験が診断に有用であった.

キーワード

夏型過敏性肺炎 抗トリコスポロン抗体 環境調査 環境誘発試験 

Received 25 April 2011 / Accepted 25 Oct 2011
連絡先:高山 幸二
〒321-0112 栃木県宇都宮市屋板町400-1
医療法人英心会倉持病院内科

日呼吸誌, 1(2): 119-123, 2012

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