

メポリズマブからデュピルマブへ変更後に好酸球性肺炎再燃を認めた難治性喘息の1例
社会医療法人誠光会淡海医療センター
症例は53歳女性.40歳で喘息を発症.20XX年10月に好酸球性肺炎を合併した喘息増悪と診断.経口ステロイドの減量で繰り返し喘鳴と肺炎が再燃し20XX+1年9月よりメポリズマブ(mepolizumab)を導入.20XX+3年6月から咳嗽主体の喘息増悪を繰り返し認め,8月よりデュピルマブ(dupilumab)へ変更したが,変更19日目より発熱と呼吸困難,31日目の末梢血好酸球数が11,000/µLに上昇,肺陰影の再燃も認めた.気管支肺胞洗浄で好酸球性肺炎再燃と診断した.生物学的製剤変更後,早期に高度の好酸球増多と好酸球性肺炎を再燃した難治性喘息症例を経験したため報告する.
Received 18-Oct-24 / Accepted 11-Dec-24
神田 響
〒525–8585 滋賀県草津市矢橋町1660
社会医療法人誠光会淡海医療センター
日呼吸誌, 14(2): 82-86, 2025