ベドリズマブによる薬剤性好酸球性肺炎と考えられた1例
誠光会 淡海医療センター
症例は46歳女性.潰瘍性大腸炎に対して20XX-1年9月よりメサラジン(mesalazine),寛解導入療法に20XX年10月よりベドリズマブ(vedolizumab)が開始された.20XX年12月より咳嗽と呼吸困難が出現し当科を受診した.血液検査で好酸球数増多,胸部CTで肺末梢辺縁を中心に気管支透亮像を伴う浸潤影を認めベドリズマブによる薬剤性好酸球性肺炎と診断し薬剤を中止,プレドニゾロン(prednisolone)で治療を開始し速やかに改善が得られた.今回ベドリズマブによる薬剤性好酸球性肺炎の1例を経験したため報告する.
Received 13 Aug 2024 / Accepted 11 Oct 2024
神田 響
〒525–8585 滋賀県草津市矢橋町1660
誠光会 淡海医療センター
日呼吸誌, 14(1): 39-42, 2025