繰り返す下気道感染の増悪に対して手術を行ったSwyer-James症候群の1例
成田 茜衣a 百瀬 匡a 高田 宗武a 三澤 賢治b 三島 修b 中西 正教a
a相澤病院呼吸器内科
b同 呼吸器外科
24歳男性.3歳時に肺炎の既往,20歳時に気胸の手術歴がある.24歳時に下気道感染増悪を契機にSwyer-James症候群と診断された.嚢状気管支拡張内膿瘍を認め,抗菌薬治療抵抗性を示し,就労に支障を来し手術の方針となった.CT上透過性亢進を示す部位の切除(左S1+2区域切除+S6部分切除)を施行し,その後,現在まで感染再燃なく就労継続も可能となっている.
Received 24 Aug 2024 / Accepted 26 Aug 2024
中西 正教
〒390–8510 長野県松本市本庄2丁目5–1
相澤病院呼吸器内科
日呼吸誌, 13(6): 310-314, 2024