KRAS G12C変異陽性の浸潤性粘液産生肺腺癌に複合免疫療法が奏効した1例
清家 悠樹a 渡辺 和良a 岩淵 佑a 酒井 珠美a 矢野 聖二b
a地域医療機能推進機構金沢病院呼吸器内科
b金沢大学附属病院呼吸器内科
症例は77歳男性.右肺浸潤性粘液産生肺腺癌(cT4N3M1b stage ⅣA,KRAS G12C陽性)と診断されカルボプラチン(carboplatin)+ペメトレキセド(pemetrexed)+ペムブロリズマブ(pembrolizumab)による化学療法を開始した.治療開始後腫瘍は著明に縮小した.KRAS G12C変異陽性の浸潤性粘液産生肺腺癌にペムブロリズマブを含む複合免疫療法が有効であった.
Received 16-Apr-24 / Accepted 28-Jun-24
清家 悠樹
〒920–8610石川県金沢市沖町ハ–15
地域医療機能推進機構金沢病院呼吸器内科
日呼吸誌, 13(5): 213-217, 2024