日本呼吸器学会誌：中等・重症自己免疫性肺胞蛋白症に対するサルグラモスチム吸入試験の速報

Vol.13 No.4 目次

書誌情報

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原著

中等・重症自己免疫性肺胞蛋白症に対するサルグラモスチム吸入試験の速報

中田　　光^a 半田　知宏^b 坂上　拓郎^c 鈴木　拓児^d 谷野　功典^e 赤坂　圭一^f 伊藤　　理^g 富井　啓介^h 坂本　憲穂ⁱ 江田　良輔^j 木村　孔一^k 北村　信隆^a

^a新潟大学医歯学総合病院高度医療開発センター先進医療開拓部門
^b京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学
^c熊本大学病院呼吸器内科
^d千葉大学大学院医学研究院呼吸器内科学
^e福島県立医科大学呼吸器内科学講座
^fさいたま赤十字病院呼吸器内科
^g愛知医科大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー内科
^h神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科
ⁱ長崎大学病院呼吸器内科
^j倉敷市立市民病院内科・呼吸器内科
^k北海道大学大学院医学研究院呼吸器内科学教室

要旨

中等・重症の自己免疫性肺胞蛋白症34例に対するサルグラモスチム（sargramostim）24週吸入の奏効率を知り，非改善例への増量吸入の効果と安全性を探索することが本研究の目的である．7日間連日250μg/日吸入投与を隔週で12クール行ったところ，2例が脱落し，18例が改善した（A-aDO₂が10mmHg以上改善した）．非改善14例に対し，500μg/日に増量し，さらに6〜12クールを安全に投与でき，1例脱落したが，6例において改善した．非改善例への増量追加吸入の安全性有効性が示唆された．

キーワード

自己免疫性肺胞蛋白症サルグラモスチム吸入療法肺胞動脈血酸素分圧較差抗顆粒球・マクロファージコロニー刺激因子自己抗体

Received 27 Mar 2024 ／ Accepted 29 Mar 2024
中田　光
〒951–8520　新潟県新潟市中央区旭町通1–754
新潟大学医歯学総合病院高度医療開発センター先進医療開拓部門

日呼吸誌, 13(4): 140-147, 2024

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