肺Mycobacterium intracellulare症治療中にM. florentinumの二次感染が疑われた1例
尾下 豪人 井上亜沙美 佐野 由佳 吉岡 宏治 池上 靖彦 山岡 直樹
国家公務員共済組合連合会吉島病院呼吸器内科
80歳女性が,肺Mycobacterium intracellulare症に対してクラリスロマイシン(clarithromycin:CAM)を含む3剤併用療法を約3年間行われたが,画像所見が悪化した.下気道検体と喀痰から,M. florentinumを検出し,同菌の二次感染が疑われた.アミカシン(amikacin:AMK)点滴を追加したが,画像所見は悪化した.気管支鏡検査の所見からはexcessive dynamic airway collapseが疑われ,排痰困難の要因と考えられた.
非結核性抗酸菌 Mycobacterium florentinum 二次感染 過度の動的気道虚脱
Received 25 Oct 2023 / Accepted 26 Dec 2023
尾下 豪人
〒730–0822 広島県広島市中区吉島東3–2–33
国家公務員共済組合連合会吉島病院呼吸器内科
日呼吸誌, 13(2): 69-72, 2024