日本呼吸器学会会員に対する新型タバコや禁煙外来に関するアンケート調査
西 耕一a,b,c 村松 弘康a,d 大和 浩a,e 礒部 威a,f 鈴木 雅a,g 舘野 博喜a,h 玉置 伸二a,i 永井明日香a,j 正木 克宜a,k 山本 和子a,l 吉井 千春c,m 皿谷 健c,n 髙橋 和久a,o
a日本呼吸器学会禁煙推進委員会
b石川県立中央病院呼吸器内科
c日本呼吸器学会臨床諸問題学術部会
d中央内科クリニック
e産業医科大学産業生態科学研究所健康開発科学研究室
f島根大学医学部内科学講座呼吸器・臨床腫瘍学
g北海道大学病院呼吸器内科
hさいたま市立病院呼吸器内科
i国立病院機構奈良医療センター内科
j新潟大学大学院医歯学総合研究科呼吸器・感染症内科学分野
k慶應義塾大学医学部呼吸器内科
l琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科学講座
m産業医科大学若松病院呼吸器内科
n杏林大学医学部附属病院呼吸器内科
o順天堂大学医学部附属順天堂医院呼吸器内科
本学会会員を対象に新型タバコや禁煙外来に関するアンケート調査を行った.回答者は776人(回答率5.6%)であった.紙巻きタバコ現在喫煙者は3人(回答者の0.4%),加熱式タバコ現在喫煙者は1人(同0.1%),電子タバコ現在使用者は2人(同0.3%)と少なかった.新型タバコに関する認識で最も浸透していなかったのは「加熱式タバコはタバコ製品だが電子タバコは異なる」であった.医療機関の68.2%で禁煙外来が設置されており,バレニクリン(varenicline)の供給停止やコロナ禍に伴う受療抑制により受診者数が減少したとの回答が多かった.
紙巻きタバコ 加熱式タバコ 電子タバコ 禁煙外来 オンライン診療
Received 16 May 2023 / Accepted 13 Jun 2023
西 耕一
〒920–8530 石川県金沢市鞍月東2–1
石川県立中央病院呼吸器内科
日呼吸誌, 12(5): 231-239, 2023