CTにて高吸収粘液栓を認めた好酸球性副鼻腔炎合併気管支喘息の1例
原 彩子 木下 善詞 亀井 郁恵 永田 憲司 原 聡志 細井 慶太
市立伊丹病院呼吸器内科
高吸収粘液栓(high-attenuation mucus:HAM)はアレルギー性気管支肺アスペルギルス症(allergic bronchopulmonary aspergillosis:ABPA)で認められるCT所見として認知されている.しかしHAMを呈する他疾患についての報告は少ない.今回我々は,CTにてHAMの所見を認めた好酸球性副鼻腔炎合併気管支喘息の1例を経験した.同疾患は臨床症状もABPAと類似しており,鑑別疾患の一つとして貴重な症例であると考え報告する.
Received 26 Jan 2022 / Accepted 2 Jun 2022
原 彩子
〒664–8540 兵庫県伊丹市昆陽池1–100
市立伊丹病院呼吸器内科
日呼吸誌, 11(5): 271-274, 2022