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日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集 検索用
日本呼吸器学会誌 増刊号 学術講演会プログラム 抄録集 全文PDF

書誌情報

症例

慢性好酸球性肺炎の軽快後に片側性好酸球性胸水で再発した好酸球増多症

赤城 和優a,b,* 福島喜代康b 宮下 律子b 近藤  晃b 吉田伸太郎c 迎   寛d 

a長崎大学大学院医歯薬学総合研究科分子標的医学分野
b日本赤十字社長崎原爆諫早病院呼吸器科
c同 放射線科
d長崎大学病院呼吸器内科
現所属:国立がん研究センター研究所分子薬理研究分野

要旨

症例は69歳男性.2週間持続する発熱,全身倦怠感があり,胸部CTで両肺野に多発浸潤影があった.気管支肺胞洗浄液中好酸球比率47.6%であり,慢性好酸球性肺炎と診断した.プレドニゾロン(prednisolone:PSL)0.5mg/kgで軽快し,約9ヶ月で漸減中止したが,中止1ヶ月後に症状が再燃した.胸部CTで肺野に陰影はなく,右胸水が出現した.胸水好酸球比率36%であり,PSL 0.5mg/kg内服を再開後症状は改善し,約20日で胸水は消失したことから,片側性好酸球性胸水で再発した病態と考えられた.

キーワード

慢性好酸球性肺炎 胸水 再発 

Received 25 Nov 2021 / Accepted 11 Mar 2022
赤城 和優
〒852–8523 長崎県長崎市坂本1–12–4
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科分子標的医学分野

日呼吸誌, 11(3): 165-169, 2022

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