呼吸器内科研修を充実させるための研修医のニーズ評価と指導者間での情報共有の取り組み
笠井 大a 田島 寛之a 齋藤 合a 鈴木 優毅a 鹿野 幸平a 日野 葵a 安部 光洋a 坂尾誠一郎a 巽 浩一郎a 伊藤 彰一b 鈴木 拓児a
a千葉大学医学部附属病院呼吸器内科
b千葉大学大学院医学研究院医学教育学
千葉大学医学部附属病院呼吸器内科での医師臨床研修における取り組みの効果を検証した.2020年度より指導者間で研修医面談によるニーズ評価と日々の研修内容の情報共有を行い,研修の調整を行った.研修満足度や研修内容に関してアンケートで2019年度と比較した.2019年度と比較し研修満足度が有意に高くなり,経験できた項目や疾患が増加した.呼吸器内科への興味も有意に高かった.指導者間の学習者ニーズ評価,研修内容の情報共有は研修医の満足度を向上させ,研修の充実につながる.
Received 27 Jul 2021 / Accepted 15 Oct 2021
笠井 大
〒260–8677 千葉県千葉市中央区亥鼻1–8–1
千葉大学医学部附属病院呼吸器内科
日呼吸誌, 11(1): 7-10, 2022