Endobronchial ultrasound-guided miniforceps biopsyで診断しえたサルコイドーシスの1例
香川 洋輔a 酒井 徹也a 桐田 圭輔a 善家 義貴a 中井登紀子b 後藤 功一a
a国立がん研究センター東病院呼吸器内科
b同 病理・臨床検査科
超音波気管支鏡ガイド下ミニ鉗子生検(endobronchial ultrasound-guided miniforceps biopsy:EBUS-MFB)は,縦隔・肺門リンパ節に対する新たな生検手段として注目されている.症例は42歳,男性.両側肺門リンパ節の腫大を認め,#11sに対して超音波気管支鏡ガイド下針生検を施行した後に,EBUS-MFBを行った.MFB検体のみで多結節状の類上皮細胞肉芽腫を認め,サルコイドーシスの組織診断が可能であった.EBUS-MFBは,サルコイドーシスの組織診断に有用である.
気管支鏡検査 サルコイドーシス 超音波気管支鏡ガイド下針生検 超音波気管支鏡ガイド下ミニ鉗子生検
Received 29 Jun 2021 / Accepted 24 Aug 2021
酒井 徹也
〒277–8577 千葉県柏市柏の葉6–5–1
国立がん研究センター東病院呼吸器内科
日呼吸誌, 10(6): 494-498, 2021