ペムブロリズマブを含むプラチナ併用化学療法が有効であった肺多形癌の2例
丸山 総一a,b 鈴木 崇文b 高梨 靖久a 近藤 大地a 千秋 智重a
aJA長野厚生連北信総合病院呼吸器内科
b国立大学法人東京医科歯科大学呼吸器内科
肺多形癌は化学療法・放射線療法抵抗性の悪性腫瘍である.肺多形型の2例に対し複合免疫療法を実施した.症例1.64歳男性.肺多形癌(cT4N2M1a,cStage ⅣA)と診断,ペムブロリズマブ(pembrolizumab)+カルボプラチン(carboplatin:CBDCA)+ナブパクリタキセル(nab-paclitaxel:nab-PTX)による1次治療にてSDであった.症例2.77歳男性.肺多形癌(cT3N2M1b,cStage ⅣA)の診断を経てpembrolizumab+CBDCA+PTXにて1次治療を行いPRであった.複合免疫療法が肺多形癌に対し有効である可能性が示唆された.
Received 24 Jan 2021 / Accepted 19 Jul 2021
丸山 総一
〒383–8505 長野県中野市西1–5–63
JA長野厚生連北信総合病院呼吸器内科
日呼吸誌, 10(5): 415-420, 2021