
致死的な肺胞出血を合併し,剖検にて血管炎が確認されたシェーグレン症候群の1例
尾関 太一a 藤原 慶一a 大西 桐子a 栗林 忠弘a 光宗 翔a 太田 康介b
a独立行政法人国立病院機構岡山医療センター呼吸器内科
b同 腎臓内科・リウマチ科
症例はシェーグレン症候群の既往がある87歳,女性.両下肢の筋力低下を主訴に近医へ入院となった.脊柱管狭窄症として対症療法が施されていたが,経過中に発熱,血痰が出現し,その後急速に呼吸不全が進行したため,当院へ転院搬送された.しかし,到着後間もなくして死亡し,病理解剖を行った.剖検では,重篤な肺胞出血と微小血管を炎症の主座とする全身性血管炎を認めた.シェーグレン症候群に全身性の血管炎を合併し,肺胞出血をきたした稀な症例と考えられた.
Received 29 Dec 2020 / Accepted 8 Mar 2021
藤原 慶一
〒701–1192 岡山県岡山市北区田益1711–1
独立行政法人国立病院機構岡山医療センター呼吸器内科
日呼吸誌, 10(4): 363-367, 2021