インフルエンザ流行期における適切な感染対策の実施に関するアンケート調査
独立行政法人国立病院機構東京病院呼吸器内科
2018/2019インフルエンザ(以下,flu)流行期に当院でfluと診断された患者のなかで適切な感染対策実施の有無に関するアンケート調査を行い,100人から回答を得た(回収率52%).診断時に49%が適切な感染拡大防止策をしておらず,高齢者,軽症患者でその傾向が強かった.受診時に患者自身がfluではないかと認識しているにもかかわらず,44%の患者で適切な感染拡大防止策をしていなかった.Fluと類似した感染経路で広がる新型コロナウイルス感染症が蔓延しており,適切な感染対策を行うように啓発していくことが重要である.
インフルエンザ 感染対策 アンケート調査 新型コロナウイルス感染症
Received 5 Dec 2020 / Accepted 26 Jan 2021
渡辺 将人
〒204–8585 東京都清瀬市竹丘3–1–1
独立行政法人国立病院機構東京病院呼吸器内科
日呼吸誌, 10(3): 251-253, 2021