Post-COVID-19 Functional Status Scale日本語暫定版の開発
沖 侑大郎a 関川 清一b 山田 莞爾a,c 木村 雅彦d 神津 玲e 玉木 彰f
a神戸大学大学院保健学研究科
b広島大学大学院医系科学研究科
c神戸市立医療センター中央市民病院
d杏林大学保健学部理学療法学科
e長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
f兵庫医療大学大学院医療科学研究科
Post-COVID-19 Functional Status(PCFS)Scaleは,新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)感染後の退院患者を対象とした機能評価尺度である.今回,本機能評価尺度をわが国に導入するため,外国語尺度の翻訳版開発の標準的プロトコールに従い,①順翻訳,②逆翻訳,③原著者による逆翻訳の内容の確認の流れで日本語暫定版を作成した.すでに他言語でも翻訳されており,今後はCOVID-19患者における感染後の機能状態を定量的に評価するための国際的な標準指標となる可能性がある.
Received 23 Aug 2020 / Accepted 18 Nov 2020
沖 侑大郎
〒654–0142 兵庫県神戸市須磨区友が丘7–10–2
神戸大学大学院保健学研究科
日呼吸誌, 10(2): 113-115, 2021