呼吸器内科医師の海外留学に関するアンケート調査
小林 信明a,b 髙橋浩一郎a,c 浅井 一久a,d 礒部 威a,e 今泉 和良a,f 大平 徹郎a,g 長内 忍a,h 川山 智隆a,i 國近 尚美a,j 小林 和幸a,k 佐野 博幸a,l 多賀谷悦子a,m 千葉 弘文a,n 橋本 直純a,o 須田 隆文a,p 金子 猛a,b
a日本呼吸器学会将来計画委員会
b横浜市立大学大学院医学研究科呼吸器病学
c佐賀大学医学部附属病院呼吸器内科
d大阪市立大学大学院医学研究科呼吸器内科学
e島根大学医学部内科学講座呼吸器・臨床腫瘍学
f藤田医科大学医学部呼吸器内科学Ⅰ
g国立病院機構西新潟中央病院呼吸器センター内科
h旭川医科大学内科学講座循環・呼吸・神経病態内科学分野
i久留米大学医学部内科学講座呼吸器・神経・膠原病内科部門
j山口赤十字病院内科
k神戸大学医学部附属病院呼吸器内科
l近畿大学病院呼吸器・アレルギー内科
m東京女子医科大学呼吸器内科学講座
n札幌医科大学医学部呼吸器・アレルギー内科学講座
o名古屋大学大学院医学系研究科呼吸器内科学
p浜松医科大学医学部附属病院第二内科
呼吸器内科医師の海外留学についてアンケート調査を行い,全国の海外留学経験者75人より回答を得た.回答者の大部分は男性で,留学先は80%が人脈を介しての紹介であった.留学時の卒後年数の中央値は10年,留学期間の中央値は2年であり,91%が基礎研究を目的としていた.留学中は言語や金銭面での苦労を挙げる回答が多かったが,留学の経験はその後の研究(87%),臨床(63%)に生かされたとする回答が多く,留学の満足度は高かった.本学会に対して,海外留学に対する助成金の拡充や留学先の紹介・斡旋を期待する声が多かった.
Received 2 Oct 2020 / Accepted 24 Nov 2020
小林 信明
〒236–0004 神奈川県横浜市金沢区福浦3–9
横浜市立大学大学院医学研究科呼吸器病学
日呼吸誌, 10(2): 102-107, 2021