COPD患者に対するadvance care planningとコードステータス
神宮 大輔 矢島 剛洋 木村 望 佐藤 幸佑 生方 智 庄司 淳 高橋 洋 渡辺 洋
宮城厚生協会坂総合病院呼吸器科
当院の進行期COPD 49例のコードステータスを含む人生会議(advance care planning:ACP)の確認状況や臨床情報を検討した.ACPは24例(49.0%)で確認され,初回確認時期は2回目以降の急性増悪時が最多であった.ACP初回確認時の呼吸管理希望コードは症例ごとにさまざまで,ACP初回確認後も適宜ACPの再確認が行われ,希望に沿った終末期の医療・ケアが行われるよう尽力されていた.進行期COPDにおいてACPは患者意思尊重および治療方針決定に重要であり,今後の社会的普及が期待される.
人生会議 慢性閉塞性肺疾患 コードステータス 事前指示 終末期医療
Received 12 Feb 2020 / Accepted 1 May 2020
神宮 大輔
〒985–8506 宮城県塩竈市錦町16–5
宮城厚生協会坂総合病院呼吸器科
日呼吸誌, 9(4): 245-251, 2020