新型コロナウイルス感染症診療における呼吸器内科医師の活動実態に関するアンケート調査結果
鎌田 啓佑a 今野 哲a 金子 猛b 福永 興壱c 長谷川好規d 横山 彰仁e
a北海道大学大学院医学研究院呼吸器内科学教室
b横浜市立大学大学院医学研究科呼吸器病学教室
c慶應義塾大学医学部呼吸器内科
d国立病院機構名古屋医療センター
e高知大学医学部附属病院呼吸器・アレルギー内科
呼吸器内科医師の「coronavirus infectious disease 2019」(COVID-19)診療に対する役割の実態を把握し,診療環境の問題点を明らかにすることを目的とし,全国アンケート調査を実施した.COVID-19診療により,57%の医療機関が呼吸器内科の通常診療業務を縮小しているにもかかわらず,63%の医療機関で業務量の増加を実感していた.85%の施設が個人防護具の不足について強くストレスを感じていた.またCOVID-19に関連してハラスメントを受けたと回答した施設は29%に及んだ.
Received 29 May 2020 / Accepted 4 Jun 2020
今野 哲
〒060–8638 北海道札幌市北区北15条西7丁目
北海道大学大学院医学研究院呼吸器内科学教室
日呼吸誌, 9(4): 233-238, 2020