日本呼吸器学会誌：ペムブロリズマブが著効したexon 20挿入変異陽性肺腺癌の1例

Vol.9 No.3 目次

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症例

ペムブロリズマブが著効したexon 20挿入変異陽性肺腺癌の1例

堀部　亮多^a 澤井　健之^b 菅　香菜美^a 石川　　立^c 橋本みどり^a 西山　　薫^a

^aNTT東日本札幌病院呼吸器内科
^b函館五稜郭病院呼吸器内科
^c札幌医科大学医学部呼吸器・アレルギー内科学講座

要旨

78歳女性．左肺上葉腫瘤を指摘され当科初診，精査の結果，肺腺癌cT4N3M1a Stage ⅣAと診断された．EGFR遺伝子変異解析でexon 20挿入変異を認め，またPD-L1発現率は95％であった．ペムブロリズマブ（pembrolizumab）で初回治療を開始し，速やかに抗腫瘍効果を認め，合計17コース投与し部分奏効を維持した．本症例はexon 20挿入変異において，免疫チェックポイント阻害薬（immune checkpoint inhibitor：ICI）が著効した稀な症例であり報告する．

キーワード

EGFR遺伝子変異陽性肺腺癌 Exon 20挿入変異免疫チェックポイント阻害薬

Received 25 Dec 2019 ／ Accepted 17 Feb 2020
堀部　亮多
〒060–0061　北海道札幌市中央区南1条西15丁目
NTT東日本札幌病院呼吸器内科

日呼吸誌, 9(3): 191-195, 2020

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