リンパ脈管筋腫症に伴う気胸の再発予防策として胸腔鏡下全胸膜カバリング術は推奨されますか?
林田 美江a,b 和田 洋典c 北口 良晃c 安尾 将法c 花岡 正幸a,c 瀬山 邦明a,
a難治性疾患政策研究事業難治性呼吸器疾患・肺高血圧症に関する調査研究班
b信州大学医学部附属病院呼吸器・感染症・アレルギー内科
c同 内科学第一教室
d順天堂大学大学院医学研究科呼吸器内科学
e国立病院機構近畿中央呼吸器センター臨床研究センター
f千葉大学大学院医学研究院呼吸器内科学
リンパ脈管筋腫症において気胸を合併する頻度は高く,しばしば再発や難治化がみられる.米国胸部疾患学会および日本呼吸器学会公式の診療ガイドラインでは初回気胸時に胸膜癒着療法を行うことを推奨している.リンパ脈管筋腫症に伴う気胸に対する新規の治療法として胸腔鏡下全胸膜カバリング術の報告がなされており,その位置づけを重要臨床課題として提起した.Minds診療ガイドライン作成マニュアルに従って,定性的システマティックレビューと推奨作成を行った.
リンパ脈管筋腫症 気胸 全胸膜カバリング術 システマティックレビュー マインズ
Received 17 Jan 2020 / Accepted 13 Feb 2020
林田 美江
〒390–8621 長野県松本市旭3–1–1
信州大学医学部附属病院呼吸器・感染症・アレルギー内科
日呼吸誌, 9(3): 151-159, 2020