高度横紋筋融解症を合併したレジオネラ肺炎の1例
小島 彩子a,c 石黒 卓a 山田真紗美a,c 清水 泰輔b 佐野 達郎b 高柳 昇a
a埼玉県立循環器・呼吸器病センター呼吸器内科
b同 腎臓内科
c東京慈恵会医科大学附属病院呼吸器内科
症例は54歳,男性.高熱,意識障害,筋痛で発症し,レジオネラ肺炎と診断.血清CK 91,110U/Lと横紋筋融解を認めた.敗血症性ショック,急性腎障害となり,エンドトキシン吸着療法(polymixin B immobilized fiber column direct hemoperfusion:PMX-DHP)と持続血液濾過透析(continuous hemodiafiltration:CHDF)を行い,エンドトキシンは15.3pg/mLから5pg/mL以下に低下,血清Crの上昇は1.5mg/dLまでに留まった.早期PMX-DHPとCHDFが有効であった可能性が考えられた.
Received 13 Aug 2019 / Accepted 6 Dec 2019
小島 彩子
〒360–0197 埼玉県熊谷市板井1696
埼玉県立循環器・呼吸器病センター呼吸器内科
日呼吸誌, 9(2): 137-140, 2020