ニボルマブ投与中に気管支喘息を発症した進行非小細胞肺癌の1例
石川県立中央病院呼吸器内科
症例は41歳,男性.肺扁平上皮癌cT4N0M1b,OTH(pancreas),cStage ⅣAに対してニボルマブ(nivolumab)を投与し,部分奏効が得られた.32コース終了後から,夜間や早朝に増悪する乾性咳嗽,呼吸困難,喘鳴が出現し,好酸球増多,呼気一酸化窒素濃度上昇を認め,気管支喘息と診断した.フルチカゾン/ビランテロール(fluticasone furoate/vilanterol trifenatate)およびモンテルカスト(montelukast)により,症状は改善した.PD-1,PD-L1/PD-L2と気管支喘息の関連が報告されており,ニボルマブを使用する際には,気管支喘息発症にも注意が必要である.
Received 31 Jan 2019 / Accepted 11 Mar 2019
磯野 泰輔
〒920–8530 石川県金沢市鞍月東2–1
石川県立中央病院呼吸器内科
日呼吸誌, 8(4): 278-282, 2019