重症熱性血小板減少症候群に続発した侵襲性肺アスペルギルス症の1剖検例
宮崎県立延岡病院内科
重症熱性血小板減少症候群(severe fever with thrombocytopenia syndrome:SFTS)は,マダニが媒介するSFTSウイルス(SFTSV)による感染症である.SFTS治療中に多発陰影が出現し真菌学的および血清学的に侵襲性肺アスペルギルス症(invasive pulmonary aspergillosis:IPA)と診断したが救命できなかった1剖検例を報告する.SFTSV感染および高用量ステロイド治療による高度免疫不全を背景としてIPAが発症したと推察する.
重症熱性血小板減少症候群 免疫不全 侵襲性肺アスペルギルス症
Received 20 Nov 2018 / Accepted 5 Feb 2019
藤田 良佑
〒882–0835 宮崎県延岡市新小路2–1–10
宮崎県立延岡病院内科
日呼吸誌, 8(3): 178-182, 2019