ニボルマブによる自己免疫性脳炎をきたした肺大細胞癌の1例
札幌南三条病院呼吸器内科
59歳,男性.肺大細胞癌に対し2次治療としてニボルマブ(nivolumab)を投与し治療効果は良好であった.22コース投与後に意識障害をきたし自己免疫性脳炎と診断した.発症早期にステロイド投与を行い神経症状は改善,後遺症も残さなかった.免疫チェックポイント阻害薬投与中に発症した急性脳炎においては早期のステロイド投与を検討すべきである.
ニボルマブ Programmed cell death-1(PD-1) 非小細胞肺癌 免疫関連副作用 自己免疫性脳炎
Received 29 Aug 2018 / Accepted 28 Feb 2019
本庄 統
〒060–0063 北海道札幌市中央区南3条西6
札幌南三条病院呼吸器内科
日呼吸誌, 8(3): 167-172, 2019